基本のテープの切り方を覚えよう
キネクションテーピングを行うにあたって、一番大事なことはテープを自在に操れるということ。そのためにも、持ち方や切り方など基本的なスキルは覚えておきたいですね。
テープなんて、ただハサミで切って貼るだけなのに「スキル」なんて大げさじゃない?
たしかに大げさかもしれませんね。でも試合中のインターバルや、時間を争うような場面でのんびりしていたらどうでしょうか?満足にテーピングができないなんて、折角の技術がもったいないです。
故障個所に素早くテーピングを行うのも、とても大切なスキルなのです。
じゃあ、具体的にどんな感じなの?
はい、それではキネクションテーピングで用いる「呼び方」やテープの取り扱いについて見ていきましょう。
テープの持ち方と扱い
①まずはピースサインの状態から、親指・薬指・小指でテープを保持します。
②必要なテープを引きだしたら、ピースしている人差し指と中指で保持し、テープに少しテンションをかけます。
③テープに対して直角にはさみを入れます。裏のはく離紙に、方眼目盛りが印刷してあるものもありますが、表から一発でカット出来るようにしましょう。
④綺麗にカットできました。慣れてくると、連続で同じ長さにカット出来るようになります。また、テープの角は必要に応じて丸めておきましょう。
テープのはがし方
両手でテープとはく離紙(セパレーター)を、もぞもぞとはがす方がいますが、どうにも手間がかかって面倒です。そこで、簡単に片手ではがす方法を覚えましょう。
①カットしたテープを写真のように少し曲げて持ちます
②親指の腹で、テープの端をこするようにすると、写真のようにとても簡単にはがせます。
③後は、貼り付けるのに必要なだけはく離紙をはがします。
※慣れてくると、まるで寿司職人のようにスムーズな一連の動作が出来るようになります。貼られる方も、あなたの手さばきをみて、きっと安心されると思いますよ。
テープの色々な切り方
キネクションテーピングでは、テープを貼る部位や、目的に応じてテープを切り分けます。それぞれの切り方には名称が付いており、記録を取ったり他の人に伝えたりするさいに使用します。
ST:Straight Tape
名称:ストレートテープ
一番よく使用する形状です。場所によっては、剥がれにくいように角を丸めて使用します。
F2: Fork 2
名称:フォークツーまたはエフツー
テープ幅の1/2の所に切込みを入れたものです。テープ幅と同じか少し多めに切り残します。
F4:Fork 4
名称:フォークフォーまたはエフフォー
F2テープに更に切込みを入れ4分割にしたものです。5cm幅のテープだと最小8分割のF8になります。
DF2:Double Fork 2
名称:ダブルフォーク ツー
STの両端に幅1/2の所に切込みを入れたものです。フォークテープ同様に最小8分割のDF8となります。
変DF2:変 Double Fork 2
名称:変形ダブルフォークツー
切込みの深さが異なる、ダブルフォークの変形になります。目的によって切込み深さが変化します。
このように、テーピングで使用するテープには、基本5種類の切り方があります。更にこれらを応用して、幅広い部分へのテーピングが可能となります。例えば、指趾へのテーピングでは以下のような切り方もあります。
さて、いかがでしたでしょうか。テープの切り方さえマスターすれば、それぞれの部位に合った長さで加工ができより効果的なテーピングが期待できますね。
あらかじめカットして売られている商品を購入しなくても、自分で加工が出来れば、テープ1巻あるだけで色々と対応できるのでコスパも最高です!
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